大寒の頃になると、毎年「とにかく寒い」という感覚と向き合うことになります。私は頸椎を損傷しており、自律神経がうまくコントロールできないため、冬場は常にうっすらと寒さを感じている状態が続きます。

感覚が違うからこそ、対策も違ってくる

一般的に「暖房の温度を上げればいい」と思われがちですが、車椅子ユーザーにとって寒さの感じ方や対処の仕方は、立って動き回れる方とはかなり違います。体を動かす機会が少ない分、体温が下がりやすく、また一度冷えると自分の力だけでは温まりにくいという特徴があります。

そこで、暖房に頼るだけでなく、直接体を包んで保温できるアイテムを取り入れることにしました。具体的に使っているのは、ダウン素材のケットです。羽織るだけで体全体を包み込めるので、車椅子に座った状態でも効率よく暖かさを保つことができます。

住まいの断熱と、暮らしの工夫を両方から

もちろん、家自体の断熱性能を上げることも大切です。トリプルサッシへの交換や断熱改修など、自宅のリノベーションでも断熱・暖房効率にはこだわってきました。ただ、建物の性能だけでは解決しきれない「体の感じ方の違い」がある場合、こうした暮らしの中の小さな工夫が、生活の質を大きく左右します。

住まいの断熱改修と、日々のちょっとした工夫。その両方を組み合わせることで、冬の寒さとの付き合い方は大きく変わります。車椅子での暮らしに合わせた住まいづくりについても、実体験をもとにご相談に対応しています。