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どっちが広く見える?

更新日:2022年10月27日

これは床を貼る方向によって部屋の広さがどう見えるか比べたものです。

左の絵は、床の目地のラインが手前から奥に伸びているため視線を奥に誘導します。そのため広く感じます。反対に右の絵は、床の目地が左右に伸びているため、視線が止まり奥行きを感じづらくなっています。

自分で床を貼るときは、根太方向にもよりますが (下地合板の上に貼るときはどちらの方向でも大丈夫)、部屋の長手方向にフローリングを貼ることをおすすめします。しかし部屋が続いている場合など全て当てはまるわけではありません。


「いっしょにつくる。」では、こういったそれぞれのお宅に合わせた床の貼り方を、ご提案から貼り方までサポートします。


床の構造(簡単に)

これは在来工法の床組の一例です。まず土台(大引)があってその上に根太があり、下地合板を敷いて、あら床が出来上がった後にフローリングを貼ります。

最近では、「ネダレス合板」と言うものが主流になってきています。これは文字通りネダ(根太)がない(レス)です。大引きの上に24ミリ以上のネダレスを敷いてその上にフローリングを貼ります。


床を貼ろう!

まず床を貼るときに既存の床を剥がしてから貼るのか既存の床の上に貼るのかこの2択になります。既存の床を剥がして同じ厚みの床を貼る際は同じ納まりになるので既存と同じように納めれば問題ありません。次に既存の床の上に貼る場合は、新しく貼る床材の小口 (切り口) が見えないように納めなければなりません。これはどういうことかというと、自宅の床を見てもらうとわかりますが床材の切り口が見えているところは家中探してもないと思います。

つまり切り口は壁や上がり框にぶつかって止まっています。



これは僕の自宅をモルタル風のフロアタイルを上張りした画像です。(サンワカンパニー グランドモルタル)

納め方の考え方ですが、既存の床は敷居の高さ2ミリの段差がありました。

新規の床材は、1.5ミリなので 上張りしてほぼフラットになり、小口は敷居で止まります。

フローリングの場合も考え方は同じです。材料よりも背の高い部材で止まらなければなりません。

ちなみに僕の家は賃貸なので、ところどころ両面テープで止めているだけで、現状復帰も簡単だし開き戸も支障はありません。施工もカッターとハサミだけでokです!賃貸の方オススメです。



建物の寸法は決まっている? 床材の拾い出しも簡単!

はい、一般的な部屋の大きさは3640 × 3640ミリです。この3640ミリと言う数字はよく使います。この半分は1820、さらに半分は910、455 となります。つまり住宅では455刻みで作られていることがほとんどです。ではこの3640 × 3640のお部屋の床を張り替えてみよう。床材を買う数量は4坪 (1坪は畳2枚)。規格が分かっていればわざわざメジャーで測らなくても寸法や数量が出てきます。

床材をカットする寸法も部屋が狂っていないと仮定するならば、 在来工法の建物なら、両端を65ミリ落とせば壁の内々寸法になる。(ぴったりの寸法なので施工上は片側2,3ミリ余裕持たないとできないが)


例えばこのようなお部屋を貼り替えるならば、


上から見た図面


壁の中心から65ミリ行ったところが壁の内側。したがって65ミリカットすれば部屋の中心がジョイントになると言うことです。

二列目は910ミリジョイントがずれるので(りゃんこ張りの場合)、910 − 65= 845ミリの長さでカットすれば部屋の中心から910ミリずれたジョイントとなります。

したがって、左側1755ミリが6枚、右側6枚。左側845ミリが6枚、右側が6枚。これでカットすれば部屋の中は貼れる。

しかしここで落とし穴なのが、ドアがあることだ。他の部屋まで続いていく場合、右側の1755ミリ2枚分は実(さね)を残しておかないといけないのでカットできない。このように初めに全てカットすると効率が良く仕事はスムーズに進むが、後でうっかりして材料が足りないなんて事も起こりうるので気をつけたい。




いかがだったでしょうか?少しでもイメージが湧いていただけたら幸いです。

細かい貼り方の手順やコツ等はいつでもご相談ください。わからない事はお調べして一生懸命お伝えいたします。気軽にいっしょにつくりましょう!



末永 哲朗。元大工2級建築士。作業中の事故により頸椎を損傷し重度の障害を負う。今まで施行してきた経験と知識を生かし、「いっしょにつくる。」 で、一般の方のDIYやリノベーションを提案から作り方までオンラインでサポートしています。 また3Dプリンターで自助具の制作もやっています♪

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スエ製作所について

 私は約10年間大工として働いていました。作業中の事故により障害を負ってしまいました。その経験を活かし、いまの事業に至っています。

また、手が不自由な方に3Dプリンターで、自助具も製作しております。お気軽にご相談ください。

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